[扉画像] 旧ナチス・ドイツ「アウシュヴィッツ=ビルケナウ」強制・絶滅収容所の正門に掲げられたナチスの 「働けば自由になる("Arbeit macht frei")」 のスローガン。 2017年1月27日,ポーランド,オフィシエンチムにて撮影(写真提供: ガゼッタ通信/KUBA OCIEPA/ロイター)
「高名な日本人外科医,ナチ賞賛で除名を勧告される」Leading Japanese surgeon urged to step down for praises of Nazism
著:タマラ・ジエヴ
ByTamara Zieve
訳:Office BALÉS2017年8月23日 午後5時47分
August 23, 2017 17:47ツイッターからの一連の翻訳によれば,日本の高名な外科医の高須克弥博士は,「ナチスがいかに偉大であったか(“how great Nazism was”)」を説いているという。
According to the translations from Twitter, Dr. Katsuya Takasu, a leading Japanese surgeon, talked of “how great Nazism was.”
サイモン・ヴィーゼンタール・センターは22日,著名な日本人外科医である高須克弥博士 ( Dr. Katsuya Takasu) について,2年前に遡る同氏のツイートが問題として再浮上したことを受け,米国美容形成外科学会 (American Academy of Cosmetic Surgery) に対処行動を要請した。問題となったツイートには,ナチス体制を賞賛したり,ホロコーストや南京大虐殺を否定したりする内容が含まれていた。
The Simon Wiesenthal Center on Tuesday urged the American Academy of Cosmetic Surgery to take action against prominent Japanese surgeon Dr. Katsuya Takasu, after Tweets of his from two years ago resurfaced, including praise of the Nazi regime and denial of the Holocaust and the Nanjing Massacre.
同学会において著名な存在である高須氏は,日本でも著名なメディア・パーソナリティとしても知られている。
As well as being a high-profile member of the academy, Takasu is also a well-known media personality in Japan.
エストニアを本拠に活動する日本人ブロガーの木野寿紀(Kino Toshiko [※訳注: “Toshiki"の誤記であると思われる])氏は,2015年に高須医師が行った一連のツイートについて,サイモン・ヴィーゼンタール・センターに注意を促し,自身のWebサイトにそれらを英訳したものを掲載した。
Estonia-based Japanese blogger Kino Toshiko alerted the Simon Wiesenthal Center to the Tweets made by the doctor in 2015, and posted English translations of them to his webpage.
一連のツイートを英訳したものによると,高須氏は,「ナチスがいかに偉大であるか(“how great Nazism was")」を説いたのち,ナチス体制下で生じたドイツ医学の発展に関連づける意味で発言したものであったと釈明していた。
According to the translations of the Tweets, Takasu talked of “how great Nazism was,” later explaining that he meant it with relation to the progress made in German medicine under the Nazi regime.
「ユダヤ人が迫害されたのは間違いありませんが全てが連合国の情報によるものであり我々は伝聞によって知っているだけです。我々は南京大虐殺を信じている中国の人たちと同じではないでしょうか?真相が知りたいです」
このような内容のツイートもあった。
“There is no doubt that the Jews were persecuted. But we only know it from hearsay and all of it is based on information from the Allies. Aren’t we acting the same as the Chinese people who believe in the Nanjing Massacre? I only want to know the truth,” another Tweet reads.
別のツイートでは,このようなことも述べていた。
「南京もアウシュビッツも捏造だと思う。」
“I think both the Nanjing and Auschwitz are fabrications,” he stated in another.
米国美容形成外科学会のマイケル・クルーシュカ理事長(Dr. Michael Kluska)に宛てた書簡で,サイモン・ヴィーゼンタール・センター副所長兼グローバル社会行動ディレクターのエイブラハム・クーパー師(Rabbi Abraham Cooper)は,高須氏の一連の投稿は「あらゆる [儀礼的] 作法の規範に反するものであり,当該個人が人種差別主義者で,反ユダヤ主義者で,ナチズムの公然とした信奉者であることを明らかにしています」と述べた。
In a letter to Dr. Michael Kluska, president of the American Academy of Cosmetic Surgery, Rabbi Abraham Cooper, associate dean and director of Global Social Action for the Simon Wiesenthal Center, wrote that Takasu’s posts “violate all norms of decency and reveal a person who is a racist antisemite and outright lover of Nazism.”
また高須氏は,ナチスによる障碍者の殺害を「連合国のプロパガンダ」と片付けていた。
Takasu had also dismissed the murder of disabled people at the hands of the Nazis as “Allies propaganda.”
クーパー師の書簡にはこう書かれていた。
「高須氏は,”ナチスの科学は不滅”と主張します」「ナチスにより数十万人に及ぶ身体障碍者や精神障碍者が大量殺戮されたことを”連合国のプロパガンダ”と片づけています。さらに,”南京 [大虐殺] もアウシュビッツも捏造だと思う”と,ナチスや大日本帝国の犠牲者らの記憶を冒涜しています」
Cooper wrote, “[Takasu] claims that ‘The science developed [by] the Nazis is immortal.’… He dismisses the mass murder of hundreds of thousands of the physically and mentally disabled by the Nazis as ‘Allied propaganda.’ He insults the memory of the victims of the Nazis and of Imperial Japan: ‘I think both the Nanjing [massacre] and Auschwitz are fabrications.’”
クルーシュカ会長への書簡の最後をクーパー師はこう結んだ。
「現在の世界において,”進歩”という御旗の下で筆舌し難い犯罪を行った医師たちに通ずるナチスの思想を信奉することは,もっとも歓迎されざることです。高須氏の米国美容形成外科学会における継続的な会員資格は直ちに抹消されるべきです」
Cooper concluded the letter to Kluska by writing, “The last thing our world needs today is the embrace of Nazi ideology, under whose banner physicians carried out unspeakable crimes in the name of ‘progress.’ Takasu’s continued membership in the American Academy of Cosmetic Surgery should be canceled immediately.”
高須氏はその後,「ユダヤ人が設立した学会」のメンバーではないと否定したが,2016年度の会員名簿には会員として表示されていた。
Takasu has since denied that he is a member of “that Jews organization,” but he appears as a member of the Academy on a 2016 listing.
「エルサレム・ポスト」は学会側にコメントを求めている。
The Jerusalem Post contacted the Academy for comment.
芸は実と虚の境の微妙なところにあること。事実と虚構との微妙な境界に芸術の真実があるとする論。江戸時代、近松門左衛門ちかまつもんざえもんが唱えたとされる芸術論。▽「虚実」はうそとまこと。虚構と事実。「皮膜」は皮膚と粘膜。転じて、区別できないほどの微妙な違いのたとえ。「膜」は「にく」とも読む。
| — | 虚実皮膜の意味 - 四字熟語辞典 - goo辞書 (via petapeta) |
ある人がこう言った。
「今どきの人は、よくよく理詰めの事実らしいことでなければ合点せぬ世の中だ。昔の物語のことでも、当世では受け入れられないことが多い。だからこそ、歌舞伎の役者なども、とかくその演技が事実に似るのを上手としている。立役者の家老職は本当の家老に似せ、大名は大名に似ているのが第一とする。昔のような、子供だましのふざけたのはだめだ」
近松はこう答えた。
「この論はもっとものようだが、芸というものの真実の行き方を知らぬ説である。
芸というものは、実と虚との皮膜(ひにく=皮と肉)の間にあるものだ。
なるほど、今の世では事実をよく写しているのを好むため、家老は実際の家老の身振りや口調を写すけれども、だからといって実際の大名の家老などが立役者のように顔に紅おしろいを塗ることがあるだろうか。また、実際の家老は顔を飾らないからといって、立役者がむしゃむしゃとひげの生えたまま、頭ははげたまま舞台へ出て芸をすれば、楽しいものになるだろうか。
皮膜の間というのはここにある。虚にして虚にあらず、実にして実にあらず。この間になぐさみがあるものなのだ。
これについて、ある御所方の女中に一人の恋する男がいた。たがいに情をあつく通わせていたが、女中は御所の奥深くいたので、男は奥へ参ることもかなわず、ただ朝廷などで御簾の隙から見えるのもたまにしかないので、あまりに恋いこがれてしまった。そこで、その男の姿を木像に刻ませ、顔かたちなども普通の人形とは違って、その男に毫も違わないようにした。色つやの彩色は言うまでもなく、毛の穴までも写させ、耳・鼻の穴も、口の中の歯の数まで、寸分も違えずに作らせたのだ。実際にその男を横に置いてこれを作ったので、その男とこの人形とは、魂があるのとないのとの違いだけだった。例の女中がこれを近づいて見たのだが、このように生身を直に写しては興も冷めて薄汚く、怖い気持ちになるものだ。さしもの女中の恋も冷めて、横に置くのも鬱陶しくなり、すぐに捨ててしまったそうだ。
これを考えると、生身のままをそのまま写すなら、たとえ楊貴妃であっても愛想のつきるところがあるだろう。
それゆえに、「絵空事」といって、その像を描くにも、また木に刻むにも、本当の姿に似せる中に、また大まかなところもあるというのが、結局、人の愛するものとなるわけである。
芝居の趣向もこのように、事実に似せる中にまた大まかなところがあるが、結局、芸になって、人の心のなぐさみとなる。文句のセリフなども、この心がけで見るべきことが多いのだ」





